イーサリアム2.0の足音 あなたが知らないブロックチェーン最前線
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ビットコインの開発者コミュニティは安全性、堅牢性を重視し、仕様変更に慎重な態度をとっている
それに対してイーサリアムの開発者コミュニティは新技術に積極的でノリが軽い イーサリアムのコンセプトを考案した人物の名は、ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)。1994年にロシアで生まれ、カナダで教育を受けた。10代でビットコインに興味を持ち、オンラインメディアBitcoin Magazineを創設、編集や執筆で活躍する。2013年、19歳のときにイーサリアムの基本的なアイデアを考案する。現在は26歳。イーサリアムのコミュニティーで思想的リーダーの役割を果たしている。 DeFiが原因で取引が高騰し、利用手数料が高騰してい https://gyazo.com/47e3299de052fe3870f69a63b8cba729
今のところ新たなサービスと、サービスにひも付いた暗号通貨トークンを作ることだ。最近では前述したDeFi(分散型金融)と呼ばれる金融商品に似たサービスが注目を集めている。その内容は暗号通貨担保型のステーブルコイン発行、トークンを交換する分散型取引所(DEX)やトークン貸し付け(レンディング)などだ。これらのサービスにひも付いた暗号通貨トークンである「ERC20トークン」の種類は、情報サイトEtherscanによれば記事執筆時点で28万3577種類におよぶ。その中には実験的な発行で一般には流通していないトークンも多数あるだろうが、それにしても膨大な数だ。DeFiサービスの利用に伴いトークン送金などの需要が増え、イーサリアムが混雑が進んでいるのが最近の状況である。 アクセスが多すぎて捌き切れなくなり、イーサリアム2.0のテストネット「Medalla」を開始した この報奨金の配分方法のひとつとして、米国のスタートアップ企業Gitcoinの「Grants」という寄付サービスが使われている。Quadratic Fundingと呼ぶ理論を適用し、独特のアルゴリズムで多くの人々が寄付したいと思うプロジェクトに対してより重点的に資金を配分する。こうした社会実験を行っている点も、イーサリアムのコミュニティーの興味深い部分だ。